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ルルーシュが来てから1日がたった。
結局あれから、学校には行ってない。
元々遅刻ギリギリの時間に起きたらしく、気づいた時には1時間以上登校時間を過ぎていた。
まぁ、どちらにしろ行ったほうがいいだろう。そう思いもういっそのことゆっくり準備をしていると、それを止めるものがいた。

ルルーシュだ。

今から行ってもめんどくさいだけだと言う彼に、それでも行かないわけにはいかないと言う僕。
どちらも一歩も譲らず時間の無駄になり始めた時、彼が言ったのだ。
『せっかくだからゆっくり話したい』と。
不思議なことにそういわれた途端僕もゆっくり話したくなって、結局学校を休んでしまった。
学校のほうには体調が悪いと適当な連絡をして。

色々ドタバタはあったが、彼と話し合った1日は楽しかった。
それに、お互いわかったことも沢山あった。

彼の性格は中々面白くて、それと同時にめんどくさい。

最初に思ったとおり、プライドは高いし傲慢だし上から目線だしで少々扱いにくい。
でも、確かに彼といると楽しい気分になれる。
不思議な気持ちだ。これが、守護霊というものなのだろうか。


そんな彼との1日も終え、今は出会って2日目の朝だ。
ルルーシュのおかげで寝坊することもなく、今はゆとりをもって朝食を作っている。

適当にパンにバターを塗って、焼く。
それに適当にちぎった野菜のサラダをつける。
ただそれだけの、質素な朝食だ。
結構メジャーな気もするけど。


「ルルーシュ、朝ごはんできたよ」

「あ?ああ、わかった。今行く」


本人に聞いてみたところ、守護霊は物を食べることはできるが、別に食べなくても平気とのことだ。
まぁ、霊体なのだから当たり前といえば当たり前だけど・・・

でも、今まで1人でご飯を食べていた僕にとっては人と一緒にご飯を食べれるというのは嬉しいことで。
彼も一緒に食べてもらうことにしたのだ。

少しして。ルルーシュがリビングに顔を出した。


「何してたの?」

「家の構造を確かめてた」

「そっか」


何て他愛無い会話をして席につく。
そこでルルーシュは朝食に目を向けると同時に、なんとも言えない表情をしていた。


「どうしたの?」


変なものは入ってないはずなんだけど。
それとも嫌いなものでもあったのかな。


「・・・スザクにしてはまともだなと思って」

「なんだよそれ!誰でもパン焼くぐらいできるよ」


僕はどんな奴に見えてるんだ。


「じゃあ、パンじゃないときはどうしてるんだ?」

「え・・・インスタントとか、ご飯と市販のおかずだけとか・・・」

「・・・・・・はぁ」


1人暮らしの学生なんてこんなものでしょ?と続けようとすると、その前にルルーシュは大きなため息をついた。
やっぱり、とでも言うように。


「・・・・これからは俺が飯をつくる」

「・・・・え?」

「だから、俺が作る。そんなものを毎日それもずっと食べさせ続けられたら、身体が薬品の塊になる」


突然の事に呆けている僕に彼は呆れたように言ってきた。
料理?ルルーシュが?


「・・・君、料理作れるの?」

「お前と一緒にするな。俺は家事全般こなせる」


へぇ、意外。
なんかルルーシュって貴族のおぼっちゃまって感じで、そういう類のものは苦手そうだったのに。


「だから、これからは俺が作る。わかったな?」

「あ・・・う、うん。何かごめんね」

「・・・・・・・別に、お前の為じゃない。俺が安全な食生活を送る為だ」


そういって彼は食事に手をつけ始めた。
でも、僕は知ってる。彼の今の言動はただの照れ隠しだってことを。

――なんか、楽しくなってきた。
そう思いながら、僕もパンを口に放り込んだ。



***


「そろそろ出なくちゃ」

「わかった」


玄関にでて靴を履く。置いていた鞄を持った時に、僕はあることに気がついた。


「ルルーシュ、守護石は?」

「そんなものはない」

「はぁ!?」


彼の言葉に、自分でも驚くほどの声がでた。
守護石―それは、守護霊を自分の近くに連れて歩く為にある、欲に言うモン○ター○ールのようなものだ。
守護霊は契約主を守るために常に近くに付き添う。
しかし守護霊が本体のまま歩いていれば、混雑やいざこざの元になる可能性がある。
それを防ぐ為にあるのが、守護石なのだ。

それがないということは、つまり――


「その姿のまま一緒にいるってこと?」

「そうなるな」

「君の姿は他人には・・・」

「普通に見えるな」


じゃあ、ルルーシュを引き連れて学校に行けって事?
まだ学生の僕が背中にでっかい羽を生やした「人」と一緒に歩くという異様な光景を晒さなきゃならないのか?


「え、ちょ、ちょっとまってよ!ただでさえ異例なことなのに、そんなことしたら騒ぎになるじゃないか!」

「すぐに収まる」

「いや、そういう問題じゃなくて・・・。僕は秘密にするつもりだったのに・・・」

「残念だったな。文句なら俺を送り込んできた奴に言ってくれ」


・・・まぁ、俺自身は感謝しているがな。今回は。今回だけは。

そうぶつぶつ呟きながら彼は外へ出て行った。
・・・どうやら、避けられそうにない。


「・・・腹を括るしかないか」


観念して、外へ足を踏み出した。




――――――――――――――――――――――――――――――

あれ、ほんとはもう学校についてたはずなんだけどな・・・おかしいな・・・
次回はやっとシャーリー登場です。
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