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いや~、↓の記事のやつに影響されてかいちゃいました(笑)
なんせ1年ちかくぶりの小説なので、意味不明な点がいくつかあると思いますがご了承くださいm(_  _)m
ある程度免疫がある人じゃないとダメかもしれないw


※一応キョン古です
ただ前編はそういう要素まったくといっていいほどないです。
後編はばりっばりだしますが(笑)
少しキョン←長門って感じでしょうか。



長かったので2つにわけましたー





+ + + + + + + + + +

運命の日は予兆もなく突然やってきた。

それはなんの前触れもなく、ただ静かにしのびより、音も残さずすぎていった。
 
その跡には何も残らなかった。

残ったのは、ただの平凡な日常。

ただ、それだけ―――――

 

 


失ったもの

 

 


それは本当にいきなりやってきた。

いつも通りの朝、妹に叩かれるように起こされた後、朝食をとり、だるい足取りで学校への道のりを歩いた。
あのクソ長い坂を上りきって教室へ向かい、ハルヒに一言かけてから席に座った。
授業はほとんど聞き流すようなもので、ただの睡魔との戦いみたいなものだった。
腹の虫が鳴きはじめる頃にチャイムがなり、その瞬間に自由となった。

・・・眠い

どうやら今日の俺は睡眠を強く欲しているようで、眠気が離れない。
目蓋は鉛のように重いし、頭は白昼夢でもみているようだ。

・・・このまま寝てしまおうか

机に突っ伏してどこかボンヤリした頭でそんなことを考えている俺に、声がかかった。

「キョーンー、飯食うぞ!早くお前もこっちこいよ」

・・・谷口だ。
隣には国木田もいてこっちをみている。
割と仲のいいほうの俺たちは、こうして昼食を一緒に食べるのが当たり前のようになっていた。
もちろん今日もそのつもりでいた・・・のだが
いかんせん今日は眠気がピークに達しており、体は食事よりも睡眠を求めているように感じる。
このまま寝てしまいたい気持ちは山々なのだが・・・

しょうがない、いくか。後々うるさいのは嫌だし、何よりこのままだと飯を食べずに次の授業を向かえそうだ。

・・・さすがに、それはかなりきつい。

そう思った俺は、大きな欠伸をしながらも弁当を手に取り、眠い目をこすりながら谷口達の元へと向かった。
その際にちらりと後ろ―ハルヒの席に目をやったが、案の定そこにハルヒの姿はなかった。
まぁそれはいつものことなので、まったく気にする要素はないわけだが・・・

なんだ?何かひっかかるな・・・

・・・・・・・・・・

・・・・

・・・・まぁ、いいか


気のせいだろ。そう思い俺は足を動かした。


***

「そういえば谷口、この前課題だされてたよね?どう、進んでる?」

「んなわけねぇだろ?だいたい・・・」


弁当をつつきながら谷口と国木田がなにか話しているようだが、今の俺にはまったく話の内容がはいってこなかった。

―なんだ?この違和感は・・・

もやもやした感覚に多少イラつきながら、俺はハルヒの机をじっと見ていた。

―そういえば、今日はあまり話をしていないな

まったくしていないわけではないが、いつもと比べればあきらかに少ない方だろう。
別に喧嘩をしたわけではないし、むしろ今日は機嫌がよさそうだった。
ただ、何かが足りない。
何だ・・・?
普段のハルヒとの会話と比べて足りないもの
これは・・・

俺の頭の中で、でかい目をきらきら輝かせながら生き生きと語るハルヒが浮かんだ

そうだ

足りなかったものは

 

「SOS団・・・」


「あ?キョン、何かいったか?」

「ん?あ、あぁ、何でもねぇよ」

「何でもないようには見えないけど?さっきから黙りこくってるし。何かあった?」

「ほんとになんでもないって、気にすんな」


そう?ならいいけど・・・。そういって国木田と谷口はまた話し始めた。
そのことにほっとしつつも、俺は内心ではかなり焦っていた。
普通なら、別にSOS団のことを話そうと話さなかろうと別段気にする必要はないのだが。
何しろあのハルヒだ。
毎日毎日、休憩時間ならともかく授業中にまで今後のSOS団の事について目をキラッキラさせて語ってくるあのハルヒが。
今日はSOS団のSの字すらでてきていない。
まぁ、まだそれくらいならこんなに焦る必要もないだろう。
俺が焦っている一番の理由は、この「違和感」だ

 

この違和感は過去に俺が体験したある事件の時のものと似ている

それは

長門は普通の文芸部員で、朝比奈さんは赤の他人、ハルヒと古泉は他の学校の生徒になっていた

あの

長門が引き起こしてしまった事件

何かが違う感じのした、あの違和感

すべてが「消失」したあの事件のときに感じた違和感と同じものだ。

 

「・・・・・・」

 

気がつけば俺は手に汗握っていた。額からつつつと冷や汗が流れたのがわかる。
喉がゴクリとなり、無意識に奥歯をかみ締めた。

嫌な予感がする。

ハルヒを、一刻も早くハルヒをみつけて話をしなくては

俺は勢いよく席から立ち上がった。
谷口と国木田が驚いたように俺を見上げているのがわかる。


「・・・ちょっといってくる」

「え?ちょ、ちょっと、キョン!?」

「おい、どこいくんだよ!」


いきなりの俺の行動と、切羽詰ったような声音に何かを感じたらしく、2人が話しかけてきた。
だが、悪いがかまっている時間はない。


「悪い、すぐもどる」


早くいかなくては

 


***

 


真っ先に食堂に駆けつけると、案の定そこにはハルヒの姿があった。
丁度食事が終わったところらしく、食器を持って返しにいくところのようだった。

急いで、かつ人にぶつからないように注意しつつ、俺はハルヒの名を呼んだ。


「ハルヒ!」

「・・・キョン?めずらしいじゃない、あんたが食堂にくるなんて」


俺の存在に気がついたハルヒは驚いたように目を丸くしこっちをみていた。
その間にハルヒのところまでいくと、焦る気持ちを抑え本題をもちかけた。


「話したいことがあるんだが・・・」

「何よ?あんたから話なんて」

「あのだな・・・」


ゴクリ。
また喉がなる。


緊張のあまり手が震える。

頼む、気のせいであってくれ・・・


「SOS団のことなんだが・・・」


頼む


頼む


すべてがスローモーションのように感じる

ハルヒの口がゆっくりと開かれる

 

「SOS団がどうかした?」


ハルヒはいつも通りのでかくてキラッキラした目でそういった。
それはSOS団の存在をしっかりと感じさせてくれた。

安堵のあまり、体中の力が抜ける。

思わずへたり込みそうになるが、そこはなんとか耐えた。

―いつの間にか、俺の中でも随分と大きな存在になってたんだな

自分の中でのSOS団の存在の大きさに、思わず苦笑いが漏れた。


「・・・何よ?」

「あ、いや・・・・・・え、SOS団はこれから部員を増やす予定はあるのか?」


まったく話の内容を考えてなかった俺は、とっさにそう話していた。

 

 

 

 


「当たり前じゃない!さすがに部員2人じゃあまともな活動ができないもの」

 

 

 

 

――――――はい?

 

 

 


まて、今こいつはなんといった?
「部員2人」?
意味がわからない
2人だと?それはつまり俺とハルヒってことか?
俺の第六感が赤い光を撒き散らしながら警報を鳴らしている
嫌な予感が形となり始めていた。
他の3人はどうしたんだ?
古泉は、長門は、朝比奈さんは?

 

「・・・古泉?長門?朝比奈?・・・・・・誰のことよ、それ。部員はあたしと、キョン、あんただけでしょ」

 

 

 

プツリ

 

 


何かが切れる音が聞こえた

 

 

 

「っちょ、ちょっとキョン!?」


気づかないうちに俺は走り出していた。
さっきと同じように後ろでハルヒの声が聞こえるが、気にしている余裕はない。
はっきりいうと余裕なんてまったくない。
頭のなかでは警報がずっとなり続けている


ここからなら、2年教室のほうが近い

そう思い、俺は朝比奈さんの教室へ向かった。

 

・・・確かここが朝比奈さんの教室だ
ドアから顔をだそうとすると、そこには鶴屋さんがいた。


「おやぁ~?キョン君じゃないかっ!何か用かな?」

「鶴屋さん、朝比奈さんいますか!?」


すると鶴屋さんはきょとんとした様子で俺を見た後、


「・・・朝比奈?誰のことだい?うちの学年にはそんな苗字のコいなかった気がするけどなぁ?」


朝比奈さんが、いない?


「―っわかりました、すみません」

 

警報が、音量をあげる

 

 

―――長門、お前はそこにいろよ!

そう思いつつ、部室へと足を運んだ。

そして勢いよく部室のドアを開ける。

 

・・・中は、まったくの無人だった。


「・・・まだだっ・・・!」

まだ教室をみていない。
まだ希望はある、と思いつつ教室を覗き込む。
そこには長門有希の姿はなかった。


「長門?そんなこいたっけ?」


長門も、いない

 


そしたら、残るのは

 

――古泉。

9組へと足を運ぶ。

頼む、お前までいなかったら俺は・・・

せめてお前はいてくれ、なぁ、頼むよ・・・!

いつものあの胡散臭い笑顔をみせてくれ

 

意を決して教室を覗き込む。


―そこには、あの笑みはなかった。

そこらへんにいる生徒を捕まえて聞く。

 

 

「古泉?いなかったと思うけど」

 

 

目の前が暗転した気がした

 


***


その後、名簿をみても、周りの奴らに聞いても、古泉一樹、長門有希、朝比奈みくるという存在は確認できなかった。
それと同時に黄緑さんも消えていたし、朝倉ももともといなかったことになっていた。


俺は急いで教室に戻ると、鞄をとった


「谷口、悪いけど俺早退する。よろしく伝えておいてくれ」


はぁ!?

後ろで何かいっていたような気がするが、気にしている余裕はない。
俺は足早に教室を立ち去った。


***


靴を履き外に出ようとしたとき、校門にみなれた影を見たような気がした。
何故かそれはひどく俺の心をひいて、俺はひきよせられているかのように校門へ向かった。
校門を曲がった、道の隅にいたその影は

それは

長門有希だった。

 


「―っ長門!!!!」

思わず俺は声を張り上げた。
同時にこみ上げてきたのは大きな安堵だった。


「長門・・・これはいったい」


「涼宮ハルヒの能力が消えかかっている」


「・・・何?」


ハルヒの力が消えかけている?
それはつまり・・・

 

「まさか・・・」

 

ハルヒの力の元に集まっていたメンバーは・・・


いなくなる・・・・・・・・・ってことか?


「・・・・・・・」


長門ははいともいいえとも言わず、黙ってある方向を指差した。


「・・・?」


「・・・あなたは、古泉一樹のもとへ行くべき」

「こ、いずみ・・・?」


俺の問いに長門はこくりと頷いた。


「・・・いかなければ、貴方は一生後悔する

 

  ・・・・・・・・・だから」


早く。長門の小さな口がそう動いた。
それを言っている時の長門の目は酷く切なく、寂しげに見えて

思わず俺は頷いていた。

 

「いって」

「・・・あぁ」


長門の言葉に短く返事を返すと、俺は走り出した。


「・・・長門」

「何?」

「・・・・・・ありがとな」

「・・・・・・・・・」


返事はなかった。
だがそのかわり、俺の背中は長門の視線を感じていた。

 

 



ところどころ意味不明ですみませんorz
気に食わないところがあったら直すと思います。
誤字・脱字があった場合は報告してくださると嬉しいです><;
明日は後編うpしたいと思いますので・・・。

それではもし見てくれた方がいたのなら、ありがとうございました~^^

 

 

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