お題

お題「優しい指先」

カリカリ･･･


前でスザクが問題を解く音が聞こえる。
時々眉を寄せながら問題を見つめ、指を使って数える姿はとても高校生には見えない。
しかし愛くるしいその姿に、自然と口元が緩んだ。

朝、放課後に勉強を教えてほしいとスザクに頼まれ、それならと生徒会室ではなく人がいない教室にやってきた。
外は赤く色づき始めている。
自分も生徒会の書類を片付けながら、スザクの宿題も見てやる。

そろそろ教えてやろうかとスザクの方を見たとき、ふとその姿が目に入ったのだ。
小さな子供のようなしぐさは昔とまったく変わっていなかった。
少し懐かしい気持ちに浸っていると、自然と手が動いた。


「････ルルーシュ？」


ふわふわの頭を撫でてやると、スザクは不思議そうにこちらを見てきた。
それを無視してゆったりと撫で続けると、段々気持ちよさそうに目が細まってくる。
まるで犬か猫のように。

昔は、撫でるといつも怒った。
『子ども扱いするな！』とか『気持ち悪いっ！』とか言って手を跳ね除けて。
でも、俺は知っている。
そういいながら、今と同じようにうっとりした表情を浮かべていたことを。
それを知っていたから、俺は何度嫌がられても頭を撫でてやった。


「･･･変わらないな、お前」

「え？」

「昔、こうやって撫でるといっつも気持ちよさそうにしてた」

「･･･ッ！」


そういうと、スザクの顔は一気に赤くなった。
少し意地悪い表情で見つめると、本気で恥ずかしいようで耐え切れないとばかりに少し俯いた。


「･･･なんだ、気付いてたのか」

「当たり前だろ」


最初は嫌がらせもこめて撫でてみただけだったのに。
あまりにも嬉しそうにするから、何度でも撫でてあげたいと思ってしまったのだ。


「好き、なのか？撫でられるの」


そういうと、スザクは目線をそらして耳まで赤くなった。
･･･わかりやすい奴。


「う･･･ん、好き･･･なの、かな」

「なんだその曖昧な答えは」

「撫でられるの･･･っていうか、ルルーシュに撫でられるのが好きなんだ」

「なっ･･･！」


今度は俺が顔を赤くする番だった。
何言ってるんだ、こいつは！

顔が熱い。そう思っていると、スザクがゆるゆるとこちらを向いた。
視線が合うと、スザクは少し驚いたように目を大きくした。


「ルルーシュ、顔真っ赤」

「うるさい！お前が恥ずかしいこと言うからだ、この馬鹿！！」


ごめん。
そう言って、スザクは困ったように笑った。
どういえばいいのか少し気まずい気持ちになっていると、スザクが俺の手をとった。


「でも、好きなんだ。ルルーシュの指、綺麗で、優しくて」

「･･･そう、か」

「ルルーシュ」

「何････ん！？」


呼ばれて顔を上げると、唇に柔らかいものがあたった。
スザクの顔が近い。
少し熱が篭った感触が、少し心地良い。


「ルルーシュ」

「･･･何だ」

「僕とキスするのは、嫌い？」


「････悪くない」


そう言うと、嬉しそうに目を細めて、少年は笑った。





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あまあああああああい！！！！
ちょ、こんな甘いの書いたことないだけにすごい恥ずかしいorz
文章グチャグチャですみませんorz
バカップルどもですみませんorz
前半ルルスザ？って感じですみませんorz