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ルルーシュ追悼?SS

ナナリー死後のお話
ある意味ナナリー独白

兵士視点。兵士の名前は適当だ\(^o^)/

+ + + + + + + + + +


あの悪夢の時代から数十年がたった。
悪逆皇帝ルルーシュをゼロが討ち、明日を取り戻した日。
あれからゼロとともに国を、世界を建て直してきたナナリー様は先日、この世での役目を果たし永眠へとつかれた。

普通より幾分若い御歳だったものの、その生涯は人よりも輝いたものだっただろう。

正義の象徴として戦い、守り続けてきたゼロも数年前に亡くなった。
葬式は極少数だけで行われ、結局最後まで仮面の下を見せることは無かった。

彼も人生を世界に掛けてくれた、素晴らしい英雄だった。



そんなある日。
ナナリー様がいなくなり、主人がいなくなった部屋の片づけをしていた時にそれは見つかった。


引き出しの奥に、丁寧にしまってあった一通の手紙。
宛名もない真っ白な封筒がそこにあった。
勝手に見てはいけない。そう思いつつも、私は気付けばそれを開けていた。

几帳面に折りたたまれた紙を開くと、そこには丁寧な字で沢山の文字が書かれていた。
まるで吸い付かれるようにそれに目を通した。

内容は、以下の通りだ




これを誰かが読んでいるということは、私はもうこの世にはいないのでしょう。

私は、少しでも世界をいい方向へと変えられたのでしょうか。

優しい世界を、

お兄様が望んだ、優しい明日を皆さんは迎えることができたのでしょうか。

私がここに書くのは、数十年前の事件の真実。

私の兄であり、悪魔と呼ばれたルルーシュ・ヴィ・ブリタニアについて語りたいと思います。

この話を聞いて受け入れられる人がいるかはわかりません。

それでも、誰か1人にでも知っていてもらいたいのです。



私は幼い頃、母の死をきっかけに本国を離れ、日本にお兄様と共に送られました。

母が殺される瞬間をみてしまった私は、それ以来目を開くことができなくなりました。

そんな私に、お兄様はいつも言いました。

「大丈夫だよ」 「僕が守るから」


「愛してるよ」


私にとってお兄様が世界。

お兄様がいれば、お兄様と暮らせればそれだけでよかったのです。

でもある日をきっかけにお兄様と離れ離れになってしまいました。

生死もわからなかったお兄様と再会したのは、戦場でした。


その時には兄は皇帝に即位しており、力で相手の意思を捻じ曲げていました。

私はそれが許せなかった。

そんなお兄様に怒りを覚え、恐怖を覚え、哀しみを感じました。

だから止めようとしました。

しかし、それが届くことはありませんでした

無理矢理私から「鍵」を奪ったお兄様に、私は言いました

「お兄様は悪魔です」と



私は気付けませんでした

お兄様は変わってなどいなかったのに

「優しい世界」を望んでいた

優しいお兄様だったのに


お兄様は、「明日」を作るために

自らの身を捧げることで、すべての非難、罵り、憎しみ、そして自分が誰かに被せてきた汚名を「世界」から奪い去りました


死に際のお兄様の顔は、とても安らかでした。

私は兄に恥じることないよう、今まで精一杯のことをやってきました。

お兄様が望んだ「優しい世界」を

お兄様が望んだ「明日」を

お兄様が望んだ「幸せな日々」を

私はつくることができたのでしょうか?


お兄様はうそつきです

世界で一番うそつきで

世界で一番悪い人で

世界で一番酷い人で





世界で一番、優しい人でした






お兄様が真実を知られることを望んでいないことはわかっています。

でも、今の平和は必然のものではないということを、知っていてほしいのです。


沢山の命に血、嘆きや哀しみ、代償の優しさという土台の上にあるものだということを、知っていてほしいのです。


時がたった今でも、悪逆皇帝ルルーシュという血塗られた仮面は取れることはありません。

しかし、今から数十年、数百年、数千年

時の流れと共に、静かにこの真実が伝わっていくことを願っています。



最後に。


お兄様、愛しています。

ずっとずっと、いつまでも







ここまでで文章は終わっている。
私はこれを読んだ後、ありえないと思った。
でも同時にわかってしまったのだ。

これは紛れもない事実だと。

あの事件の日、私は両親と共にその場にいた。
やっと会話をできるようなった、それくらいの時だった。

そしてゼロに突き刺されたあの瞬間。

ルルーシュ陛下は、哀しそうに、しかしとても幸せそうに微笑んでいた。

触れれば一瞬で粉々に砕けてしまいそうな淡い微笑み。
誰よりも優しい人にしか出来ない、全ての人を想い、包み込んでくれる笑みだった。

両親にはまったく信じてもらえず、自分でも勘違いだと思っていた。


私はもう一度手紙に目を配った。

何度も、何度も読み返す。

気付けば頬を暖かいものが伝っていた。



あぁ、





あぁ、そうなのだ




もしかしたら、優しい世界は昔から始まっていたのかもしれない。



だから私は敬意を込めて言おう




                                       All Heil Lelouch.


神聖ブリタニア帝国親衛隊長  エミリア・ディーン
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無題
ぶわぁぁぁぁぁーー!!
ごめっ久しぶりなのにね……
ベイサイコー!!
駄目だまた涙が………
何回見てもあの最終回は涙が出るね………

2008/09/29(Mon) 編集
最終回SS
ぶわああ久しぶり!
いやーごめんgdgdでorz
今修正してたしorz

昨日学校でワンワン泣いたよ~w
やばかった・・・
ベイ 2008/09/30(Tue) 編集
最終回SS
くそっ・・・・!
泣いたじゃないか・・・!
2008/10/02(Thu) 編集
最終回SS
こんなんで泣けないさwwww(おま
ベイ 2008/10/02(Thu) 編集
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